2000年度の和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要10号に「新学習指導要領と『総合的な学習』」と題して「総合的な学習」についての学習指導上でのねらいを明らかにし,教科学習,なかでも社会科学習の発展としての総合的な学習のあり方を,実践を挙げて検討した。今回は,それに続いて,学習の成立という観点から考察を加え,教科学習で追及してきた学習の内容や方法を充実させることによって,「総合的な学習」として発展的に取り上げることができ,「学び」を学習者である子どものものとすることができることを述べた。