近年,就学前幼児に対する教育相談の必要性がいわれ,養護学校では早期教育相談が実施されつつある。またこのことは,21世紀の特殊教育の在り方について~一人一人のニーズに応じた特別な支援の在り方について~(最終報告)や学習指導要領において,その意義と方策等が示されたこともあり,各養護学校でのその在り方が注目されている。本研究では,本校小学部保護者へのインタビューを通して,本校就学迄の相談経過を知ることによって,障害児を取り巻く機関の連携に関する現状とその課題について考察した。そしてそれをふまえ,子どもたちを生涯にわたって育てていくべく,地域性を視野に入れ,大学の附属養護学校としての特色を生かした,本校教育相談の在り方を模索した。