和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 11
2001-08-12 発行

和歌山県における木造校舎に関する調査研究(2) : 木質環境が児童生徒に及ぼす教育効果について(<特集>総合センター化記念-教育臨床,総合的な学習,情報教育-)

A Survey of The Wooden Schoolhouse in Wakayama (2) : Educational Effect of Wooden Schoolhouse Environment to Primary School and Secondary School pupil
松浦 善満
池際 博行 アドミッションオフィス
高井 一治
フルテキストファイル
Self DOI [info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
77
終了ページ
85
記事種別(和)
一般研究
キーワード(和)
学校環境
木造校舎
教育効果
エスノメソトロジー
抄録(和)
木質構造の校舎のよさについて,子供たちには普段とりたてて意識しない(無意識下状態)ものの,第3者(調査者)を介した聴き取り調査のデータからはその教育効果を推定することができた。第1点は空間のもつ広がりと明るさが子どもや教師の生活意識を開放的にする効果。第2点は木質のもつ柔軟性・保温性が身体に及ぼす影響。直接的には子どもの怪我が比較的軽微であること。冬季でも暖かいことなど。第3は木質環境が子どもに物を大切にする心を育てる要件をもっていることである。これらの諸点は木質校舎がもつ学校の隠れたカリキュラの一つであることを明らかにした。
分類(和歌山関係論文)
370 教育
著者版フラグ
出版者版