教師としての教材との向き合い方」に関して、初任者(大学院生を含む)に対する研修授業を通じておこなった「示範授業」をモデルとして分析することとした。まず、「教材との対話」について整理するとともに、教師における「教材との対話」を一連の授業過程として構造化したモデルを図示することができた(図1〜図3)。また、実際の示範授業における教材研究の過程の分析においても、先に示した「指導法研究モデル」への適合性が見出せた。なお、示範授業の受講者からのコメントからは、教材研究の意義とその重要性が理解されたものと捉えられる。