重大な製品事故防止のためには製品自体の安全性の向上とともに、使用する側である消費者の安全性の高い製品選択や使用における意識の向上が欠かせない。「生活工学」の授業における履修生の製品選択の意識として安全の視点が認められなかったことから、具体的な事故事例やユニバーサルデザイン配慮家電を知らせ、生活関連機器の選択時に安全に対する考慮を促した。それぞれが題材を設定して製品選択のための情報収集に取り組み、その成果を授業内で発表させた。授業のまとめレポートの記述から、生活関連機器の基本構造を理解することや具体的な事故事例を知ることで、納得した商品選択が可能となり、安全を考慮した購入や使用につながることが期待される。