本研究では、体育の授業や運動遊びを通じて体力向上を目指して取り組んでいる大阪府岬町立F小学校の1年生と2年生、男女20名を対象として、ソフトボール投げの記録と動作について、8カ月間にわたって追跡調査し、低学年の運動能力と技術的変化を分析することを目的とした。その結果、運動の期間が長くなるにつれて有意に記録の向上が認められた。運動初期では、①投射角度、③ボールの初速度が記録の向上に大きく影響していた。また、④R-on時~L-on時のステップ幅、⑤助走の始めからREL時までのトータルのステップ幅が記録の向上に影響していることがわかった。また、今後幼少期の発達段階を考慮した運動プランを作成し、検討する必要があると考える。