本稿は、月刊誌『体育科教育』を資料として取り上げ、平成29年の移行期間を経て平成30年から始まる学習指導要領の改訂へ至る過去10年間に掲載された表現運動やダンスに関する記事の整理から、これからのダンス授業研究の課題を提示する試みである。平成29年に出された学習指導要領の改訂の要点を確認し、考察の対象である『体育科教育』の表現運動・ダンス関連の記事を整理した。その結果、表現運動・ダンス授業の今後の課題として、教師の指導力、アクティブ・ラーニングへ向けた教材開発、原理論的研究の必要性が導き出された。