学習活動は,子どもたちにとって意味のあるもの,言い換えれば,自己の課題意識をもって臨めるもでなければならない。説明的な文章を読み解いていくときも,それは同じである。文章構成を読み解くだけでなく,そこに書かれた文章内容に触れ,意味を考える中で文章構成や表現の工夫を見つけてこそ自己へと取り入れていける。よって本研究では,教材文『すがたをかえる大豆』を読んだ時の感動(=驚きや発見)を大切にし,読み手に「へえ,そうなんだあ。」「知らなかったなあ。」と思わせる筆者国分牧衛さんの表現の手法を協同的な学びの中で探らせていくことによって書くことにおける論理的思考力の向上を図る。そして,学習の終末には培った論理的思考力を活かし,個々が興味を持って調べた“変身名人”についての説明文を書くことに挑戦した。