わたしたちの身の回りには,さまざまな自然事象の絡みで構成される不思議が多く存在する。そんな不思議を科学的に捉え,自ら解決する力を育みたいと考えた。そのため,子どもたちが自然事象を丁寧に探求し,自分の考えをもち,相手に分かりやすく説明することが必要である。そして相手の考えを受け入れ,自分の考えを更新していくことも大切である。そこで,身近な物での実験,イメージ図やコンセプトマップの作成による思考の可視化,丁寧な考察を通して身の回りの出来事を科学的に捉えさせることにした。
子どもたちは,これまで気にかけていなかった自然事象について発想豊かにイメージをもち,自分の考えを多くの言葉を用いて表している。また,相手の考えをじっくりと聞き入れるようにもなっている。