学習指導要領の改訂に伴い、知的障害特別支援学校では、各教科をはじめとして教育課程編成について見直し、その在り方を検討していくことが重要な課題となっている。本研究では、知的障害特別支援学校の国語・算数(数学)・理科・社会・外国語の学習指導に関する現状と課題について明らかにするために授業観察とインタビュー調査を行った。データの質的分析を行った結果、【実態把握】【学習内容選定】【実施と評価】【教育課程の連続性】の4つのカテゴリーが生成された。カテゴリーの関連を検討したところ、知的障害特別支援学校の教科学習では、とくに【実態把握】における学習集団の編成や学習形態、【教育課程の連続性】が担保できる【学習内容選定】について課題があることが明らかになった。